太っちゃった!ダイエットしよう!
油もの控えて。
でも、ちょっと待って。
油は人間が生きていくのに不可欠なものなんだよ。
今日は、何かと敵視されがちな油についての話。
人間の脳の65%は油でできている
人間の脳の65%は油でできている。
油がないと、人間としていきていけないのだ。
ちなみに、最近は、「サラダ油や大豆油は脳に悪い」という話が良く聞かれる。
でも、これも限度問題。
サラダ油や大豆油の油も必須脂肪酸といって、人間が取らなきゃいけない油の一つなの。
必須脂肪酸
脂肪は、モノグリセリドと脂肪酸というのから出来ている。
脂肪酸には、体内で作ることのできる脂肪酸と作ることのできない脂肪酸がある。
体の中で作ることのできない脂肪酸を「必須脂肪」という。
体の中で作ることのできない脂肪酸は、食事をして体の中に入れないといけない。
この、必須脂肪酸が「α―リノレン酸」、「リノール酸」。
「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)
「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)を多く含む食品としては、エゴマ油、アブラナ油(キャノーラ油)、魚(肝油、ニシン、サバ、サケ、イワシ、タラ、ナンキョクオキアミ等の魚介類)などが有名。
ホウレンソウやチンゲンサイにも含まれている。
「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)の必要量
ω-3 系脂肪酸(α-リノレン酸、イコサペンタエン酸(IPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA))の必要量は、 1.8~2.4g/日 以上。
このうち、イコサペンタエン酸(IPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)が1g/日以上が必要。
具体的には、
さば 1 切れ 80g でω-3 系脂肪酸は 1.2g。
いわしは一尾65gでω-3 系脂肪酸が 2g。
「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)が足らないとどうなる?
女性では魚の摂取量が非常に少ない人で自殺のリスクが上昇する。
アルツハイマー型痴呆とも関連するのではといわれている。
「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)の効果
注意欠陥・多動性障害の症状を緩和したという報告がある。
ω-3 系脂肪酸をとることで攻撃性を減少させる。
肝がん・結腸癌発生リスクは低くなる。
などの報告がされている。
「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)をとりすぎると
男性については、前立腺がんの罹患リスクのためα-リノレン酸の過剰摂取は注意が必要といわれている。
「リノール酸」(ω-6 系脂肪酸)
「リノール酸」(ω-6 系脂肪酸)を含む食品としては、ベニバナ油、グレープシードオイル、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ゴマ油などが有名。
「リノール酸」(ω-6 系脂肪酸)の必要量
ω-6 系脂肪酸(リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸)は、成人で 7~11g/日必要。
具体的には ごま油 3~5g(小さじ 1 杯 4g)使用で、ω-6 系脂肪酸 1.2~2g。
普通に食事をしていれば、必要量は取れるといわれている。
「リノール酸」(ω-6 系脂肪酸)足りないとどうなる
「リノール酸」(ω-6 系脂肪酸)足りないと
髪のパサつきや抜け毛。
傷の治りが悪くなる。
また、血中コレステロール値や中性脂肪値を一時的に低下させる作用を持つ。
「リノール酸」(ω-6 系脂肪酸)をとりすぎると
リノール酸の過度の摂取は アレルギーを悪化させたり、大腸癌などのリスクを高める。
バランスよくとろう
必須脂肪酸のうち、「リノール酸」(ω-6 系脂肪酸)は、通常生活で十分とれる。
「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)はちょっと意識しないととりにくい。
でも、そうかといって、「α―リノレン酸」(ω-3 系脂肪酸)ばかり摂っていても、やはり体のバランスは崩れてしまう。
お魚を1日1匹食べようね。
目安は魚1匹を1日食べる事。
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