デイケアとデイサービスの内容の違いってわかってる?
名前が似てるし、サービスの内容もなんとなく似た感じなので、「同じもの」とみなされがちなデイケア・デイサービスだが、人員配置等から得意とする部分が違う。
利用目的にあった方を利用したいもの。
デイケアとデイサービスの役割の違い

デイケアとデイサービスの違いが判らないよ。
どちらもお風呂や食事の介助をしてくれたり、リクレーションをしたりするよね?

デイケアとデイサービスでは配置する職種の基準が違うんだ。
なので、本来の役割や利用目的も違うよ。
デイケアを日本語で言うと「通所リハビリテーション」となる。
一方、デイサービスは「通所介護」という。
デイケア(通所リハビリテーション)の役割
デイケアの目的・役割は「通所リハビリテーション」の文字通り
ということ。
デイサービス(通所介護)の役割
デイサービスは「通所介護」の文字が示すとおり
が目的のサービス。
ただし、デイサービスによってはリハビリに力を入れているところもある。
デイケア・デイサービスのサービス内容
デイケアもデイサービス利用する側にとっては、違いがないように感じるが、サービスの目的が違う。
ということでサービス内容を見てみよう。
医師の指示のもと以下のことを行う
・歩行訓練
・食事、入浴、排せつなどの日常生活に必要な動作訓練
・運動器具を使用した機能向上訓練
・栄養改善の指導
・口腔機能向上の指導 など
・食事や入浴などの介護
・趣味やレクリエーションなどの活動

デイケアは「機能訓練」がメイン。
デイサービスのメインは「食事や入浴などの介護」「趣味やレクリエーションなどの活動」等の「日常生活上の世話」がメインなんだ。

デイケアでは食事や入浴などの介護は受けられない?

デイケアでもちゃんと介護してくれるけど、「どこに重点を置いているか?」が違うんだ。
デイサービスでも「運動器具を使用した機能向上訓練」「栄養改善の指導」「口腔機能向上の指導」などをしているところもあるけどね。
ちなみに、最近は「地域密着型通所介護」「認知症対応型」のデイサービスというのもある。
「地域密着型通所介護(デイサービス)」は・共生型地域密着型通所介護・療養通所介護と2つの種類がある。
障害福祉サービスに基づく。利用定員は18名以下。
医療と介護両方のニーズを持つ要介護者を支援するため、2006年4月に創設された。
指定地域密着型通所介護の一種。難病等要介護者又はがん末期の人で常時看護師による観察が必要な人が対象。
入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話及び機能訓練を行う。
対象は認知症を持つ人。入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話や機能訓練を行う。
配置されている職員の職種も自己負担額も違う
デイケアとデイサービスでは、配置されている職員の職種はだいぶ違う。
デイケアなら機能訓練の専門職の比重を多く配置されている。
一方、デイサービスは介護の専門職の比重が高い。
サービスを受けるときの自己負担の額も違ってくる。
生活相談員が1人以上、看護師又は准看護師が1人以上、介護職員は利用者が15人までの場合にあっては1人以上、15人を超える場合にあっては15人を超える部分の数を5で除して得た数に1を加えた数以上確保されるために必要と認められる数、機能訓練指導員が1人以上。
介護老人保健施設、病院、診療所のみが運営できる。医師が1人以上、理学療法士、作業療法士若しくは言語聴覚士又は看護師若しくは准看護師若しくは介護職員に関しては利用者が10人以下の場合、理学療法士、作業療法士OR言語聴覚士、看護職員OR介護職員の数が1人以上。
全国のデイサービス・デイケア等の数
デイケアはデイサービスに比べると圧倒的に数が少ない。
デイサービス(通所介護)は令和5年の時点で全国で約43,000事業所。
一方のデイケアは約8,100事業所でデイサービスの約1/8程度の数しかない。
しかも徐々に減ってきている。
また、2006年に新設された療養通所介護(医療ニーズの高い要介護者を対象とした通所介護サービス)の事業所数は、全国的に非常に少なく、数十~百程度にとどまっているのが現状。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/service23/dl/gaikyo.pdf
まとめ
・デイケア=リハビリ中心
自宅で暮らしながら、生活の支援を受けたいならデイサービス、リハビリを重点的に受けたいならデイケア。

デイケアは数が少ないけど、近くにデイケアとデイサービスがあるなら「何をしたいか?」を考えて利用してね。
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