小規模多機能型居宅介護って聞いたことある?
小規模多機能型居宅介護は平成18年から始まった、割と新しい介護保険サービスだ。
あまりなじみのないサービスかも。
小規模多機能型居宅介護は「訪問介護」「ショートスティ」「ディサービス」が一つになったみたいなもの
訪問介護はヘルパーさんが自宅へ訪問して介護してくれるサービス。
ショートスティは施設に数日泊まって介護を受けるもの。
ディサービスは、自宅から施設へ行って、日中介護を受けたりするもの。
ここら辺は、皆さん大体なじみがある。
小規模多機能型居宅介護は「訪問介護」「ショートスティ」「ディサービス」が一つになったみたいなもの。
利用者の希望や状態によって、訪問介護・ショートステイ・デイサービスを同じ施設のスタッフから受けることができる。
小規模多機能型居宅介護の場合「訪問介護」は「訪問」、「ショートスティ」は「泊まり」、「ディサービス」は「通い」といわれている。
ただし、通常の「訪問介護」「デイサービス」より、小規模多機能型居宅介護の「通い」「訪問」「泊まり」は、利用する時間も利用内容や利用日数も利用者に合わせて、柔軟に対応できるということになっている。
1日の中で「訪問」と「通い」の両方を受けたり、「泊まり」から直接「通い」に参加し、家に帰ってから「訪問」を受けることも可能だ。
ケアマネージャーは施設のケアマネ
普通の訪問介護やショートスティ・デイサービスを受けるには、ケアマネージャーにケアプランを立ててもらう。
この場合は、どこのケアマネでもOK。
「A施設のショートステイ(デイサービス)を使っているからA施設のケアマネを頼まないといけない」なんてことはない。
が、小規模多機能型居宅介護の場合は、その施設のケアマネがケアプランを立てる。
「小規模多機能型居宅介護を受けたいけど、ケアマネはほかの施設の人に頼みたい。」というわけにはいかない。
他の事業所の介護サービスが利用できない場合がある
小規模多機能型居宅介護を利用する場合、介護サービスによってはよその事業所のサービスを利用できない場合がある。
小規模多機能型居宅介護利用中に利用できない介護サービス
小規模多機能型居宅介護を利用中に利用できない介護サービスとしては以下のものがある。
- 他の事業所の訪問介護
- 他の事業所の訪問入浴
- 他の事業所のディサービス、デイケア
- 他の事業所の居宅介護支援事業(いわゆるケアマネ)
これらは、小規模多機能型居宅介護のサービスと重複するので、利用できない。
小規模多機能型居宅介護利用中でも利用できる介護サービス
一方小規模多機能型居宅介護利用中でも、以下の介護サービスに関しては、ほかの事業所のサービスも利用できる。
- 訪問看護
- 福祉用具など
小規模多機能型居宅介護の基本的な料金は毎月定額
小規模多機能型居宅介護の基本的な料金は毎月定額だ。
サービスを使っても使わなくても、毎月一定の額は利用料としてかかってくる。
ここが、よく知られている他の介護サービスと違う最大の部分かもしれない。
ちなみに、よく誤解されるのだが、食費や宿泊の部屋代は定額部分ではないので、利用した分加算されることになる。
コメント